燃料の発火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 08:04 UTC 版)
漏れ出た燃料への最初の発火はコンコルドが滑走中のV1とVRの間の速度域にあるときに発生した。事故報告書には、前部脚が浮上し主脚が接地している状態で既に発火している写真が掲載されている。また滑走路脇の草が火炎によって焦げていることからも滑走中に発火したことが裏付けられている。燃料が発火した理由として事故調査委員会は、飛散したタイヤ破片によって主脚格納室の配線が切断され、そのスパークによって着火したものと判断した。副操縦士が飛行中に着陸装置を収納しようとしたが、動作しなかったことも有力な手がかりとされた。収納できなかった主脚は乱気流を発生させ、噴出した燃料が継続的に燃焼することを助長する結果となった。最初の火災警報は2番エンジンから報じられ、すぐにクルーによって2番エンジンの停止処置が取られた。その後2回目の火災警報が1番エンジンから報じられた。
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