無敗のチャンピオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 03:16 UTC 版)
様々な競技会でテオゲネスはボクシングやパンクラチオンによる試合をし続けてきたが、連戦連勝で決して敗北することがなく、22年間も無敗であった。ネメア大祭とイストミア大祭では9回、ピュティア大祭では3回、オリンピア大祭では前480年にボクシングで、前476年にはパンクラチオンでそれぞれ優勝した。その内、ピュティア大祭における3回目の優勝では、テオゲネスがあまりに強すぎて挑戦者が現れず、戦うことなく優勝を飾った。四大祭全てにおいて優勝した者はペリオドニコス(周期の勝者)と呼ばれ、神々に近い存在とされて並外れた栄誉を授けられたが、テオゲネスこそは最強のペリオドニコスであった。 その並外れた偉業を讃え、オリンピアやデルフィ、故郷のタソス島に彼の彫刻が立てられ、その台座にはテオゲネスが戦った1300回の試合の詳細(無論、全てにおいて勝利を収めている)と、12行にも渡る彼を讃える賛歌が彫られており、今でもそれは現存している。 また、ポセイディッポスの伝えるところによれば、テオゲネスは牡牛1頭をぺろりと平らげてしまうほどの大食漢であったという。
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