演奏・受容の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:13 UTC 版)
「誰も寝てはならぬ」の記事における「演奏・受容の歴史」の解説
ルチアーノ・パヴァロッティが著名な歌い手として知られ、「誰も寝てはならぬ」が世界的に有名になるきっかけを作った人物でもある。イギリスのラジオ番組でパヴァロッティ・ファンのディレクターが、パヴァロッティの歌う「誰も寝てはならぬ」を放送。パヴァロッティ「誰も寝てはならぬ」単体でシングル発売し、クラシックとしては異例の、イギリスのシングルチャートのトップ(ロック含め全シングルチャートトップ)を数週間に渡り記録し、全英だけで400万枚以上、全世界1200万枚以上の驚異的セールスを記録し[要出典]、これをきっかけに「三大テノール」公演が実現した[要出典]。 サッカーワールドカップ記念のいわゆる「3大テノール」(ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス)コンサートにおいて歌われ、それ以降イベントごとにパヴァロッティはこの曲を歌うこととなり、2006年トリノオリンピック開会式でも彼によって歌われた。しかし零下になる2月の寒空での本番で完璧に歌う自信がなかったため、オーケストラの演奏を含めたすべてが一週間前に録音された演奏にあわせた口パクだったことが、このステージの指揮者でもあったレオーネ・マジエラの著書により明らかになった。 パヴァロッティの死後、彼に才能を見出されたイタリア人テノール、アンドレア・ボチェッリが2010年4月30日の上海万博開幕式においてこの曲を歌った。 本来はテノールのためのアリアだが、近年はサラ・ブライトマンやアレサ・フランクリン、本田美奈子.など女声による歌唱も多くなっている。2002年にはフレデリック・ケープが大胆なダンスアレンジを施しながらサビにこのアリアのメロディと歌詞を組み込んだオリジナル楽曲として「Vincero」を発表した。日本においては、2007年に発売された東儀秀樹のアルバム『Out Of Border』にも収録され、2008年には新たに日本語歌詞を付けて歌唱した砂川恵理歌の「ひかり」が発表されている。同年に藤澤ノリマサも日本語歌詞をつけた「VINCERO -ビンチェロ-」を発表しているが、これはFredrik Kempeの楽曲のカバーである。ロック界でもこの楽曲をカバーするアーティストは多く、ウリ・ジョン・ロート、ジェフ・ベック、マノウォーなどが取り上げている。
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