溶血とは? わかりやすく解説

溶血 [Hemolysis]

 種々の原因赤血球膜が破壊され赤血球から血色素ヘモグロビン溶出する現象をいう。溶血には
   (1)物理的要因(振とうや浸透圧変化)による溶血
   (2)化学的要因(酸、アルカリ界面活性剤)による溶血
   (3)赤血球酵素の異常または欠乏による遺伝性の溶血
   (4)免疫反応における溶血
   (5)動物毒による溶血
   (6)細菌毒素による溶血
などがある。
 この内免疫反応における溶血は抗原-抗体反応一つである。すなわち、ある動物赤血球(抗原)を異種動物接種した場合異種動物にもとの動物赤血球抗体ができる。この抗血清はもとの動物赤血球(抗原)を溶血させる。この溶血現象は正常血清中にある補体よばれる物質介在しておきるので補体結合反応一つである。このような因子溶血素(hemolysin)という。また、溶血性のある動物毒にはヘビ毒ハチ毒が知られている。溶血性のある細菌毒素溶血毒素または溶血素といい、ウェルシュ菌破傷風菌ブドウ球菌連鎖球菌腸炎ビブリオなど多く病原菌がこの毒素をつくる。




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