満州国のガラ馬券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 08:49 UTC 版)
日本では明治時代だけで行われ1908年(明治41年)からは禁止されたガラ馬券も、満州国では発売されていた。 満州では揺彩票と呼ばれ、正式には景品付き入場券と言った。揺彩票は競馬場以外の市中でも売られ、揺彩票が発行されるレースは指定されていた(すべてのレースで発行された訳では無い)。日本国内では馬券は1枚5円あるいは10円と高価な値段が強制され買える枚数1枚だったが、独自の法律を持つ満州では揺彩票は1枚2円で無制限に買えた。また、日本国内と違い満州では未成年も馬券を買うことが出来た。揺彩票は中国人にも人気があったという。 すべての揺彩票に番号が付けられている。発売した数千あるいは数万枚の揺彩票のなかで、出走馬に対応するだけの枚数が選ばれ馬番が割り当てられる。発売が1万枚で出走馬が10頭ならば、くじ引きの時点で10枚が当選になり9990枚は外れになる。当選した揺彩票はそれぞれが出場馬の中のどれかの馬に割り当てられる。その後競馬が行われ馬の順位で当たり馬券が決まる。1等では3万円から4万円という配当になる。満州の揺彩票(大ガラ)は実質は宝くじと言っていい馬券であった。 揺彩票は大のほかに中小の三種類があるが、中・小の揺彩票は当選金は少額になるが当たりやすくなっている。また賞金は少額だが前後賞なども用意されていた。
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