満州国 海辺警察隊
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駐満海軍部は、満州国国務院傘下の警察行政の機関である民政部警務司とも連携し、いわゆる沿岸警備隊に相当する「海辺警察隊」の整備・充実にも尽力した。 海辺警察隊は、1932年(大同元年)6月15日教令第32号「特殊警察隊官制」により誕生し、営口を拠点に、渤海および黄海の沿岸を警戒し、不正入国と密輸の監視および取り締まりを任務として活躍した。1933年(大同2年)9月7日教令第72号「特殊警察隊官制中改正の件」により、水上の保安が任務に加わり、さらに1937年(康徳4年)6月日勅令186号「海上警察隊官制」により、海上の治安維持も任務とする「海上警察隊」へ改組された。 海上警察隊は、1937年(昭和12年)日本海軍から駆逐艦「樫」の譲渡を受け、旧式艦ながら満州国最大の艦艇となる755トンの「海威」を運用するなど、警察組織でありながら駐満海軍部の大きな支援を受けた。
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