湯川王子とは? わかりやすく解説

湯川王子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 18:46 UTC 版)

九十九王子 (田辺市中辺路町)」の記事における「湯川王子」の解説

湯川王子(ゆかわおうじ)は、岩神峠のふもと、湯川川源流域谷間にある。『為房参詣記』は、三階(みこし、現在の三越峠の手前に内湯川(うちゆかわ)なる地名記している。王子の名の初見は、『中右記10月25日条の「内湯王子」、『愚記』10月15日条にある「王子湯河」で、このころに湯川王子の名が定着したと見られる参詣途上宿泊休憩をすることが多く皇族貴紳宿所設けられた。 湯川一帯は、戦国時代御坊平野中心に紀南威勢誇った湯川氏発祥の地とする伝承があり、応永34年1427年)に足利義満の側室北野殿参詣した際には、奥湯川氏名乗る豪族一党が兵を従えて接遇行っている。 江戸時代には、本宮湯川下湯川村)と区別するために道湯川村(どうゆかわむら)と呼ばれ王子若一王子社として祀られた。明治期には王子神社呼ばれ住人たちの氏神であったが、明治末年社殿残して金毘羅神社(近野神社)に合祀された。道湯川村はもともと山中辺地小集落で、明治入って和歌山県唯一の義務教育免除地とされたほどであった 加えて国道311号三越峠険路避けて敷かれ交通路から取り残されたこともあって住人退去進み1956年昭和31年)には無住の地となって社地廃墟化した。現社殿は、1983年昭和58年)に再建されたものであり、以来旧住人たちが祭祀執り行っている。 湯川王子碑 現社殿 鳥居越し社地を見る 所在地 田辺市中辺路町湯川王地20

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