港区自動車暴走死亡事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 03:53 UTC 版)
2018年(平成30年)2月、東京都港区白金において、弁護士の男性がゴルフに向かっていたところ、自身の運転する自動車が暴走して歩行者に衝突し、その歩行者が死亡する事故が発生した。この事故は、男性弁護士が一緒にゴルフに向かう予定だった20代の女性を乗せるために停車していたところ、自動車が急発進したというものであった。その後、暴走した自動車は店舗兼住居にも突っ込んだ。この事故は自動車運転処罰法違反および道路交通法違反の被疑事件となったが、男性弁護士が逮捕されることはなかった。また、メディアの報道では、容疑者ではなく弁護士という肩書が付された。その後の公判で、運転していた男性は、アクセルペダルは踏んでおらず車の不具合の可能性があるとして無罪を主張したが、第一審では執行猶予付きの判決が下された。 この事故の捜査および公判については、運転していた男性が弁護士であり、名古屋高検および福岡高検の元検事長並びに東京地検の元検事正および元特捜部長でもあり、瑞宝重光章も受章しているため、上級国民という理由で逮捕や容疑者呼称もされず執行猶予付きの軽い判決が下されたとの疑念が一部で指摘された。 これについて、フジテレビの社会部デスクは、運転していた男性が弁護士であり逃亡のおそれも証拠隠滅のおそれもないため逮捕されなかったとの見解を示している。また、自動車を運転していた男性弁護士とは別の元衆議院議員の弁護士は、執行猶予が付いた理由として遺族と示談が成立していることが大きいと指摘している。
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