渡部眞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/11 06:40 UTC 版)
渡部 眞(わたなべ まこと、1953年[1] - )は、日本の撮影監督。東京都荒川区出身[2]。 名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科教授、副学長、メディア造形研究科長。日本映画撮影監督協会(JSC)[3](理事)。全国映画教育協議会会長。
経歴
1977年、早稲田大学第一文学部演劇学科卒業[1]。 長谷川和彦監督の『太陽を盗んだ男』の撮影助手[4]やCMカメラマンを経て、 1981年、森田芳光監督の『の・ようなもの』で撮影監督デビュー[5]。 1986年からロサンゼルス留学[2]。1990年アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)修了。2002年、名古屋学芸大学メディア造形学部教授に就任[2]。現在メディア造形学部長 2019年から日本映画撮影監督協会理事[1]。2012年釜山映画祭Asian Film Academy[1] 指導。2018年より全国映画教育協議会会長。
主な撮影作品
映画
- 杳子 (1977年)
- の・ようなもの (1981年)
- グッドバイ夏のうさぎ(1983年)
- グリーン・レクイエム (1988年)
- 誘惑者 (1989年)
- カーフュー・戦慄の脱獄囚 The Curfew (1989年・米)
- 暗殺者・アサシン The Assassin (1990年・米)
- アウト・オブ・レイン Out of the Rain (1991年・米)
- J MOVIE WARS『ワイルドサイド』 (1993年)
- N45゜ (1994年) - オムニバス
- ナチュラル・ウーマン (1994年)
- 大失恋。 (1995年)
- 緊急呼出し エマージェンシー・コール (1995年)
- スウィート・ナッシング (1996年)
- SASORI IN U.S.A. (1997年・日米合作)
- 香港大夜総会 タッチ&マギー (1997年)
- 鉄塔 武蔵野線 (1997年)
- アートフル・ドヂャース (1998年)
- らせん (1998年)
- ショムニ (1998年)
- 千年旅人 (1999年)
- 五条霊戦記 GOJOE (2000年)
- ちんちろまい (2000年)
- 恋に唄えば♪ (2002年)
- ありがとう (2006年)
- ライフ・イン・モーション (2006年)- 兼監督・脚本
- HUGBOX (2008年)- 兼監督・脚本
- 接吻 (2008年)
- 西の魔女が死んだ (2008年)
- SOUL RED 松田優作 (2009年) - ドキュメンタリー
- 点の世界 (2014年)- 兼監督・脚本
テレビドラマ
翻訳
- ディレクティング・ザ・フィルム Directing the Film (1991年、キネマ旬報社刊)
脚注
- ^ a b c “教員組織”. 名古屋学芸大学. 2013年4月11日閲覧。
- ^ a b c “渡部 眞”. 株式会社ループス. 2013年4月11日閲覧。
- ^ “日本映画撮影監督協会メンバーリスト”. J.S.C. (2012年5月12日). 2013年4月11日閲覧。
- ^ “Camera and Electrical Department” (英語). IMDb. 2013年4月11日閲覧。
- ^ “渡部眞さん 柿沼岳志さんインタビュー”. 名古屋演劇アーカイブ. 2013年4月11日閲覧。
- ^ “ドラマ&人名検索「渡部眞」”. テレビドラマデータベース. 2013年4月11日閲覧。
外部リンク
- 渡部眞 - 日本映画データベース
- 渡部眞 - allcinema
- 渡部眞 - KINENOTE
- Makoto Watanabe - IMDb
渡部真
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 04:20 UTC 版)
渡部 真(わたべ まこと、1952年 [1] - )は、日本の社会学研究者。横浜国立大学名誉教授 [2]、
人物・来歴
東京都出身[1]、1976年東京大学教育学部教育社会学科卒業、1982年同大学院博士課程単位取得退学[1]。横浜国立大学教育人間科学部助教授、教授。2018年定年退任、名誉教授。専門は教育社会学、犯罪社会学、青年期の社会学。
大学院在籍時から一貫して、教育社会学、犯罪社会学、青年期の社会学を専門として研究に取り組んでいる[3]。青少年の犯罪、自殺、いじめなどの逸脱行動について、これを特別なものとみなして一方的に断罪するような視方に対して、我がこととして捉え青少年の立場に寄り添う対抗的言論を徹底して打ち立て続けている。
また、太宰治、ドストエフスキーやショーペンハウアーなどの文学・哲学にも造詣が深い。社会学の指向するものとして、文学や哲学と同様に「価値の転倒」をあげている[4]ように、文学や哲学と社会学を架橋する仕事をしている。とりわけ近年では、世間の常識に容易に迎合しない、自らの厭世的な人生観・世界観を前面に出した、平易な対話形式による著作を多く上梓している。
著書
単著
- 『90年代の青 映像に描かれた青年像』(Z会ペブル選書(増進会出版社, 1997年)
- 『ユースカルチャーの現在』(医学書院, 2002年)
- 『現代青少年の社会学』(世界思想社, 2006年)
- 『私説・教育社会学』(世界思想社, 2010年)
編著
- 『モラトリアム青年肯定論』(『現代のエスプリ』460号)(至文堂, 2005年)
共著
- (伊藤茂樹)『生徒指導の理論と実践』(樹村房, 1994年)
- (小池高史)『ユースカルチャーの社会学』(書肆クラルテ, 2011年)
- (小池高史)『青空文庫で社会学「孤独な心」をめぐる15章』(書肆クラルテ, 2014年)
脚注
- ^ a b c 『ユースカルチャーの社会学』書肆クラルテ p229
- ^ 横浜国立大学教育人間科学部学校教育課程スタッフより。
- ^ 「高校生の問題行動についての一考察」犯罪社会学研究(5),166-187,1980-09など。
- ^ 「この作家(引用者注:太宰治)の魅力を一言で言うと、「価値の転倒」ということだと思います。シェイクスピアの『マクベス』の冒頭に出てくる3人の魔女が言う「きれいは穢ない、穢ないはきれい」を身をもって体現しました。文学や哲学はもともとそうした機能をもつものですし、僕たちがやっている社会学もそうしたものを目指しているわけですが、なかなか太宰のようには徹底できません。」(『ユースカルチャーの現在』書肆クラルテ p5)
外部リンク
- 渡部 真のページへのリンク