海底神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 04:20 UTC 版)
鳥島沖300kmで、うずしお型潜水艦の4番艦が消息を絶った。海軍は捜索をしたが、行方はつかめなかった。 しばらくして、漁船・大漁丸は、漂流者を発見、救出する。漂流者はしわだらけの顔で、頭髪は全て白髪になっていた。彼は「青葉 明(あおば あきら)」と名乗り、27歳で、うずしお型潜水艦4番艦の乗組員だと名乗る。80歳以上にしか見えない青葉を、大漁丸の乗組員は不審に思う。 青葉は、事件の真相を語り始めた。4番艦は3月25日に横須賀港を出発し、潜行能力のテストとして、父島に向かっていた。突然、海流に巻き込まれた4番艦は、何とか脱出するが、今度は建造物に衝突する。衝撃でほとんどの乗組員は死亡、あるいは身動きできない状態となっており、青葉は救援を求めるため、艦外に出る。そこには空気があり、青葉は徒歩で建造物を探索する。建造物は「千客万来」と書かれた看板がかかっており、様式は古い日本のものか、あるいは中国風のものだった。魚状の頭部を持つロボットが、壊れる寸前に「リュウグウジョウニヨウコソ」と喋り、青葉は愕然とする。龍グウ城の奥に足を踏み入れた青葉は、カプセルの中に浮かぶサイボーグ状の脳、ア・ムーと遭遇する。 ア・ムーは龍グウ城の管理者であり、青葉に過去の出来事を語る。ウラ島太郎は、彼らが地上侵攻に先立ち、人類を調査するために捕獲した人間だった。彼らは、かつては地上に住んでいたが、やむを得ない事情により、海底に逃れていたのだ。ウラ島太郎を研究し、たまて箱を完成させたア・ムーは、地上侵攻が近いことを青葉に語る。たまて箱を手にしたオト姫から青葉は逃げるが、オト姫もまた、ロボットだった。そして、オト姫はたまて箱を開けた。 事情を語り終えた青葉は衰弱して死亡。大漁丸の乗組員は信用せず、ひとまず発見の報を無電しようとする。しかし、大漁丸の下には、巨大なたまて箱が迫っていた。 補足 「海軍」、「龍グウ城」、「ウラ島太郎」、「たまて箱」、「オト姫」、「ア・ムー」は原文ママ。
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