海底仕上げ
【英】: subsea completion
海洋(湖沼、河川などの水域)における坑井仕上げに際し、坑口装置、クリスマス・ツリーを海底面上もしくは海底面下に設置する仕上げ方式を指す。現在、世界各地の海域で海底仕上げの実績が急速に増加しつつあり、この傾向は今後とも維持されるものと予想されている。この背景は海底仕上げが技術的に確立されたことなど、以下に示す要因による。 (1) 大水深海域の探鉱活動が盛んになってきたこと。 (2) 300m を超える水深の海域では、従来の固定式海洋プラットフォームが経済的な限界に近づきつつあること。 (3) 小規模海洋油田において、初期開発投資額が低い浮遊式移動式海洋プラットフォームの採用が可能となること。 (4) 固定式海洋プラットフォームによる開発を行う際、開発のリード・タイムが長くなるので、海底仕上げを用いた早期生産システムを採用して早期キャッシュ・フローが可能となること。 海底仕上げには、潜水夫を必要とする方式(ダイバーアシスト方式)と必要としない方式(ダイバーレス方式)とがあるが、水深 100m 前後までは主としてダイバーアシスト方式が採用される。用いられる海底クリスマス・ツリーには、装置全体が海中にばく露されるウェット型と大気圧容器内に収納されるドライ型とがあるが、現状ではウェット型が大半を占めている。 |

海底仕上げと同じ種類の言葉
- 海底仕上げのページへのリンク