坑井仕上げ
【英】: well completion
坑井の掘削終了後、石油・ガスを生産するために必要となるプロダクション・ケーシングの設置、パーフォレーションの実施、チュービング・ストリング、クリスマス・ツリーの設置などの作業をいう。産出層の特性によりいろいろな仕上げ方式が採用されている。主な方式は次のとおり。 (1)穿孔{せんこう}仕上げ方式(conventional perforated completion):生産層にプロダクション・ケーシングやライナー・ケーシングを設置し、パーフォレーションにより仕上げる方式(図a)。 (2) アンカー仕上げ方式(perforated-pipe completion):プロダクション・ケーシングの先端に、仕上げ区間分のアンカー・ケーシング(孔明管)を付けて降下し、パーフォレーションを行うことなく仕上げる方式(図b)。 (3) チュービングレス仕上げ方式(tubingless completion):プロダクション・ケーシングの内側にチュービング・ストリングを降下することなしにプロダクション・ケーシングによって生産層より流体を導くようにした方式。プロダクション・ケーシングとしては小口径のケーシング・パイプが使われる。この方式は生産量の少ないドライ・ガス層のみに用いられる。 ![]() |

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