流域の概況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/19 06:48 UTC 版)
西江の流域は、広東・広西の北を走る南嶺山脈と貴州省を走る苗嶺山脈を北の境界とし、西北は烏蒙山脈を境界とし、西は雲南省の梁王山を長江流域との分水嶺とする。西南は雲南省中部の哀牢山脈を元江(ベトナムを流れる紅河の中国領内での名称)の流域との境界とし、南は十万大山、六万大山、雲開大山、雲霧山脈などを南シナ海沿岸部の河川との分水嶺としている。東は南嶺山脈の一部を成す萌渚嶺を北江との分水嶺とする。流域総面積は35万3,100平方キロメートル(うち中国領内が34万1,500平方キロメートル、ベトナム領内が1万1,600平方キロメートル)で、珠江流域の総面積の77.8%を占める。 流域の地勢は総じて北西が高く、南東が低い。上流部の南盤江では高い雲貴高原を流れ、紅水河と黔江の区間は高原の斜面や中低山の丘陵盆地を流れ、潯江と西江の区間は低山丘陵の間の盆地を流れる。上流から下流までいずれもカルスト地形が見られ、奇怪な形状の峰がそそり立っている部分が見られる。 流域は亜熱帯気候に属し、気候は温和で、雨量は非常に多い。年平均気温は14度から22度で、年平均降水量は1,370ミリメートル、年平均蒸発量は900~1,600ミリメートルになる。西江の年平均流量は2,300億立方メートルで、珠江流域の流量の68.5%を占める。
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