注目される州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 02:00 UTC 版)
「アメリカ合衆国大統領予備選挙」の記事における「注目される州」の解説
州法の規定から州ごとに投票日が異なり、早期に予備選が行われるアーリー・ステーツ(Early States:アイオワ州・ニューハンプシャー州・ネバダ州・サウスカロライナ州の4州)の結果は全体の予備選挙に大きな影響力を与えるとして注目されている。アイオワ州の党員集会が最も早く行われ、その1週間後にニューハンプシャー州の予備選挙が行われる。序盤で勝利した候補は資金集めや政治家からの支持取り付けに弾みがつき、知名度の劣る候補でも全米に名が知られることになるため、各候補は序盤戦に力を入れる。各州も自州の投票日を早めようとする一方で他州の抜け駆けを抑制しようとする駆け引きがあり、州が投票日を序盤に変更しても党の全国委員会の承認を得られず、懲罰として代議員の議席を取り上げられることもある。また、オハイオ州での勝敗は常に注目されている。理由は現在までの大統領選挙では、オハイオ州で負けた共和党の大統領候補で、大統領選挙に勝った者はいないからである。そして1900年以降の選挙で同州で負けた民主党の大統領候補で、大統領選挙に勝利したのはフランクリン・ルーズベルト、ジョン・F・ケネディ、ジョー・バイデン の3人だけという結果からである。 多くの州で同一日に投票を行うことにより自らの州の重要性を増すこともできる。2月の(東部)同時選挙日(ジュニア・チューズデー)と3月の(南部)同時選挙日(スーパー・チューズデー)が大きく注目され、多くの場合、スーパー・チューズデーによって党の大統領候補が事実上決定する。なお東部及び南部というくくりは近年移ろいつつある。 有力候補の撤退や首位候補による代議員過半数の獲得により、後半の予備選挙は「消化試合」となることが多く、ほとんどの選出代議員が党大会での投票先をあらかじめ誓約している近年では終盤まで指名が確定しないケースの方がむしろ珍しい。
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