沈水海岸と離水海岸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 09:38 UTC 版)
沈水海岸(英: Submergent coastline) 地盤沈降により、相対的に海面が上昇したものを沈水海岸という。 河川などによって削られた地形に海が入り込むために、海岸付近で急激に深くなったり、岸近くに思わぬ暗礁があったりと海岸線が複雑になることが多い。海岸は硬い岩石からなり、岩石が露出し、山地が海岸に迫る。このような海岸は岩礁海岸や磯浜海岸とよばれ、一般には磯(いそ)とも呼ばれる。地形ではリアス式海岸や多島海、フィヨルド、三角江、断層海岸などがこれに分類される。例として三陸海岸や瀬戸内海、スカンディナビア半島のフィヨルド地帯が挙げられる。 離水海岸(英: Emergent coastline) 逆に海底が隆起し、相対的に海面が下降したものが離水海岸である。 海岸線は平坦、遠浅で、海岸は地層が凝固していない砂からなる砂浜海岸となることが多い。地形では沿岸州、潟湖(ラグーン)、砂州・砂嘴、砂丘、陸繋島・陸繋砂州(トンボロ)、海岸平野や海岸段丘・海食崖・海食棚(波食台)がこれに分類される。例として千葉県九十九里浜、鹿児島県吹上浜などが挙げられる。
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