沃懸地螺鈿説相箱
主名称: | 沃懸地螺鈿説相箱 |
指定番号: | 2432 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1978.06.15(昭和53.06.15) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 一双 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 沃懸地螺鈿は平安時代後期よりその例を見るが、この説相箱は、宝相華文の螺鈿に瑠璃や孔雀石・水晶などを嵌装するなど、よくその趣を伝えている。沃懸地螺鈿の説相箱は他に見られず、また仏具の中でもその例は少なく貴重である。 大内氏の対鮮交易時代における特注品と伝えるもので、文様はすべて薄い鮑貝、縁周りには銅縒線を嵌装している。形は我国の室町時代の文台・硯箱の形式を踏襲し、文様・技法は中国明螺鈿の影響が強く感じられる。また素地の造り、下地塗り、文様の一部などは高麗螺鈿の系統をひくものであるが、全体には李朝の趣が表われている。牡丹唐草螺鈿箱は文台・硯箱を納めたもので、その螺鈿法は李朝螺鈿の典型を示している。大内家-陶晴賢-毛利家と伝来したもの。 |
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