水系と漁港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 04:07 UTC 版)
河川:栗山川(流域面積:292km2)・木戸川(72km2)・作田川(104km2)・真亀川(82km2)・南白亀川(116km2)・一宮川(222km2) 湿地:栗山川湿地(多古光湿原)・成東・東金食虫植物群落・茂原・八積湿原(消滅) 海跡湖:椿海(消滅)・乾草沼・坂田池・鳥喰沼(消滅) ため池:雄蛇ヶ池・洞庭湖・小中池 用水路:大利根用水・両総用水・房総導水路 漁港:飯岡漁港・栗山川漁港・片貝漁港 九十九里平野の中央に位置する栗山川中流域には縄文時代のラグーンが湖沼群として残る地域があり栗山川湿地と呼ばれる。ここは絶滅が危惧される貴重な湿地植物の生育地域であるが、明治以降の開発により急速にその面積を減らしている。山武市と東金市の境界の作田川中流域にある成東・東金食虫植物群落は、絶滅が危惧されている食虫植物などの湿地植物の群落地帯として、天然記念物に指定されている。九十九里平野の南端に近い茂原市から長生村にかけての地域に、植物学者の牧野富太郎博士が「まさに植物の宝庫である」と絶賛した茂原・八積湿原がかつて存在していた。 南部では、江戸時代初期には雄蛇ヶ池、その後洞庭湖、さらに昭和初期には小中池が設けられるなど、用水不足を補うための諸策が採られたが抜本的な策とはなりえなかった。その後、大利根用水、両総用水、房総導水路のような用水事業が行われた。また、九十九里平野の北端に接する形で飯岡漁港があり、栗山川河口には栗山川漁港が、作田川河口には片貝漁港がある。
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