水中の潜水艦と水上艦との衝突
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:16 UTC 版)
「軍艦の事故」の記事における「水中の潜水艦と水上艦との衝突」の解説
潜水艦は特に水中からの浮上時において聴音による周囲確認が鈍るため、水上を航行中の艦船に衝突する事案がたびたび生起している。 代表的な事例 第四三号潜水艦(日本)と龍田(日本・軽巡洋艦) - 1924年3月19日、死者45名佐世保湾を航行中に衝突、43号潜が沈没し全員死亡。 同潜水艦は翌月浮揚され、修理の後再就役。同年11月1日「呂号第二十五潜水艦」に改称された。 スルクフ(自由フランス) - 1942年2月18日、死者130名(一説に150名)パナマ運河北方のカリブ海で暗夜、アメリカの貨物船「トムソン・ライクス」に衝突されて沈没し、全員死亡。貨物船は衝突相手を交戦国ドイツのUボートと思い、停船しなかった。 貨物船日昇丸潜水艦ジョージ・ワシントン衝突事件(アメリカ) - 1981年4月9日、死者2名甑島列島南西沖の東シナ海で、潜望鏡深度で航行していた原潜「ジョージ・ワシントン」と日本の貨物船「日昇丸」が衝突。「日昇丸」は沈没、「ジョージ・ワシントン」はセイル前端を小破。同艦は救助活動も救助要請の連絡もせずに現場を去ったため、当て逃げとして非難された。 水産実習船えひめ丸潜水艦グリーンビル衝突事故(アメリカ) - 2001年2月10日、死者9名オアフ島南方近海で、原潜「グリーンビル」が緊急浮上訓練の際に愛媛県立宇和島水産高等学校の漁業実習船「えひめ丸」に衝突、「えひめ丸」が沈没。 原因は「グリーンビル」側のソナー監視不十分。
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