民話伝承から演劇へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 07:10 UTC 版)
「ゾラ・ニール・ハーストン」の記事における「民話伝承から演劇へ」の解説
1929年にフロリダ州メルボルンのオー・ガリーに一軒家を借り、マイアミでフォークロア資料を収集した。彼女はこれを『メキシコ湾岸諸州のニグロ民話』と題する戯曲に仕上げた。また、バハマ(西インド諸島)での調査結果を「バハマの踊りの歌と物語」と題して、「急速に消えつつあるアメリカのフォークロアの遺物」の収集と研究を目的とするアメリカ民俗学会(英語版) の学会誌に発表し、さらにヒューズとの共作で戯曲『騾馬の骨』を発表した。この作品はハーストンが収集した民話「争いの種」という民話に基づくもので、これまで活動を共にしてきたヒューズと著作権をめぐる争いが起こり、最終的にはハーストンが著作権を取得したものの、以後、二人は仲たがいすることになった。『メキシコ湾岸諸州のニグロ民話』の場合もそうだが、ハーストンはフォークロアを調査対象とするだけでなく、戯曲として上演したいと思っていた。これが実現したのは、『素晴らしい日』がブロードウェイのジョン・ゴールデン劇場(英語版)で上演された1933年のことである。これは好評を得たものの、負債を抱えることになり、再びメイソンの経済的支援を受けることになった。一方、ロリンズ・カレッジ(英語版)の学長ハミルトン・ホルト(英語版)、エドウィン・オズグッド・グローヴァー(英語版)教授、ロバート・ワンシュ教授の支援を得て、『素晴らしい日』の改作『太陽から太陽へ』が同校で上演され、イートンヴィルやフロリダ州のその他の都市でも特別公演が行われた。これを機に、ベスーン・クックマン・カレッジ(ベスーン・クックマン大学(英語版)の前身)の創設者・学長のメアリー・マクロード・ベスーン(英語版)の勧めにより、同校演劇学科の講義を担当するなど、度々、大学で演劇の講義や講演に招かれるようになった。
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