民族と歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 07:25 UTC 版)
カーミシュリーの人口はおよそ200,000人と推計され、キリスト教徒が多数派を占める街としてはシリア最大である。また街に住む主な民族はクルド人で、ほかにアッシリア人、アラブ人、西シリア人(アッシリア人の一派でシリア正教会の信徒)、アルメニア人などが市内で隣同士に暮らしている。 トルコ国境側の街ヌサイビン(Nusaybin、古代のニシビス Nisibis)とはもともと一つの町だったが、第一次世界大戦でオスマン帝国が解体しトルコ共和国とフランス委任統治領シリアが分かれた際に分断された。1926年にシリア・トルコ国境を走ってアレッポとモースルを結ぶバグダード鉄道(タウルス鉄道、Taurus railway)の駅ができたことで、シリア側のカーミシュリーの町が成立した。 カーミシュリーの町ができた当初の住民の多くは、トルコで起こった弾圧や虐殺により第一次世界大戦後にシリア領内に逃げてきたアッシリア人・クルド人・アルメニア人で、アッシリア人人口は現在30,000人を数える。毎年12月には大きなクリスマスパレードも行われる。
※この「民族と歴史」の解説は、「カーミシュリー」の解説の一部です。
「民族と歴史」を含む「カーミシュリー」の記事については、「カーミシュリー」の概要を参照ください。
- 民族と歴史のページへのリンク