比較変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:10 UTC 版)
欧州諸語の形容詞は一般的に原級 (en:Positive)、比較級 (en:Comparative)、最上級 (en:Superlative) の3つの段階を持つ。これらの表現を訳すために「より〜」「もっとも〜」という日本語が作られた。厳密には原級は比較の意味を持たないが、これに語尾や副詞を付加し比較級・最上級の語形を作るため、併記される。"good","bad"などいくつかの語については、比較級、最上級が原級と異なる語から派生する傾向がある。 英語における比較変化の例原級(positive)比較級(comparative)最上級(superlative)old older oldest dangerously more dangerously most dangerously good better best 比較級、最上級と並べて程度の違いとする用例も存在するが、基本的にこの二つは同じ程度の視点の違いを表している。次の例では同じことを表しているが、対象を他者とのみ比較するか、対象そのものを含めて比較するかで級を使い分けている。 The boy is older than the other boys. The boy is the oldest boy among all the boys. (イェスペルセン 『文法の原理(中)』第18章 比較変化 350頁を参考に記述) 英語以外の欧州諸語では比較級・最上級に変化した後でさらに性・数に応じて変化するのが一般的だが、英語の形容詞は性・数・格による変化を全て失っており、比較級・最上級の語尾が付く以上の変化は一切しない。
※この「比較変化」の解説は、「形容詞」の解説の一部です。
「比較変化」を含む「形容詞」の記事については、「形容詞」の概要を参照ください。
- 比較変化のページへのリンク