殷の紂王とは? わかりやすく解説

帝辛

(殷の紂王 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/19 04:03 UTC 版)

帝辛[1](ていしん、拼音: Dì Xīn紀元前1100年ごろ)は、の第30代(最後の)武王に滅ぼされた。一般には紂王[1](ちゅうおう、拼音: Zhòu Wáng、単にとも)の名で知られる。


  1. ^ a b これら諡号・名とも殷滅亡後に呼ばれたものである。この帝辛のように殷王の諡号として「帝」を含むことは異例であり、出土した甲骨文占卜の中の殷王の諡号にも、「帝」を含む殷王の例はない。しかし、武丁を帝丁と呼んでいる事例もあることから、殷王の諡号として必ずしも矛盾と断ずることはできない。
  2. ^ 佐藤信弥 「周―理想化された古代王朝」(中央公論新社、2016年)
  3. ^ 帝辛の暴君説を疑問視している作家の陳舜臣は高齢による老害の可能性もありうると著書の『中国五千年』で指摘している。
  4. ^ 陳舜臣『中国五千年』(上) 講談社講談社文庫> 1998年 57頁。 陳舜臣によると、生産が増えたために、殺害するよりも働かせた方がよいと判断したのか、羌族が昔に比べて容易に捕獲出来なくなったとの説を述べている。
  5. ^ 近年になって殷でしか使われていないと思われていた甲骨文が周原からも出土している。
  6. ^ a b 袁珂 『中国の神話伝説』下、鈴木博 訳、青土社、1993年、56-58頁。
  7. ^ 陳舜臣『中国五千年』(上) 講談社講談社文庫> 1989年 58頁。


「帝辛」の続きの解説一覧

殷の紂王

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無面目・太公望伝」の記事における「殷の紂王」の解説

父親落雷死んだ後で即位する作中での扱い伝承通りであるが、あまり登場しない

※この「殷の紂王」の解説は、「無面目・太公望伝」の解説の一部です。
「殷の紂王」を含む「無面目・太公望伝」の記事については、「無面目・太公望伝」の概要を参照ください。

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