歴史的建造物群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 19:57 UTC 版)
UNESCOの世界遺産暫定リストに載っていることからもわかるとおり、サンタレンの町には、近世以降の破壊の歴史を乗り越えて多くの建造物が残っている。ロマネスク建築、ゴシック建築、マヌエル建築、マニエリスム、バロック建築の建築物がサンタレンの町を彩っている。 サンタレン城 - テージョ川を見下ろす高台に位置し、眺望もよく、庭園も整備されている。塔と城壁は、当時の姿をよく残している。 サン・ジョアン教会 - 聖ヨハネ騎士団の手によって、12世紀から13世紀にかけて建設された教会。ロマネスク建築の玄関と早期ゴシック建築の礼拝室とヴォールトを持つ。礼拝室のアーチは、ムデハル建築の影響を受けている。現在では、考古学博物館になっている。 カバサの塔 聖フランシスコ修道院 - 13世紀に建設された修道院であり、フェルナンド1世がここに埋葬された。 グラーサ教会 - 14世紀から15世紀の間に建設された教会。ゴシック建築の傑作であると同時に、教会のバラ窓は、バターリャ修道院の影響を受けている。ここには、初代セウタ総督ペドロ・ド・メネセスやブラジルをヨーロッパ人として初めて発見したペドロ・アルヴァレス・カブラルが眠っている。 マルビーラ教会 - 16世紀に建設されたこの教会の礼拝室は、マヌエル様式である。また、身廊や説教壇は早期ルネサンス様式であり、内部の壁を飾るタイルは、17世紀のものである。この教会の内部を飾るタイルは、ポルトガルにおけるタイルをベースとしたインテリアデザインの中でも最も有名である。 サンタレン聖堂 - 17世紀に、イエズス会の聖堂として建設された。18世紀半ば、イエズス会がポルトガルから追放されると神学校になった。聖堂を飾るアルターピース(宗教画)は、マニエリスムやバロック様式といった様々な技法が用いられている。
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