歴史的建造物とその現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 16:32 UTC 版)
建造物の特徴の一つは、広い敷地を有しながら、建物が街道に直接面していることであり、商家が中心であったことを示していると考えられている。建物の外観は、平入2階建ての建物に格子付きという構造になっている。 中小田井は、庄内川に近いことから、古来より河川の氾濫に悩まされていたところである。そのため、歴史的建造物にも洪水を意識した構造が見られる。2階をすべて物置にせず、居室を設けていることもその工夫の一つである。浸水時に階段を使わずに荷物を2階へ上げられるように、2階の床板がすぐ外れるようになっていたり、仏壇を2階へそのまま巻き上げる構造を備えていたりするものもある。 現在は、街道沿いに点在する町家形式の雰囲気を残す建物や土蔵が散見される程度である。この地区の代表的な建物である平手家住宅も、2002年(平成14年)に地区内の願王寺境内に移築された。また、狭い街道を挟んだ各所では、個人住宅の建て替え等により集合住宅が立ち並ぶようになり、町並みの風情は失われつつある。屋根神様が存在するが同様に消えつつある。
※この「歴史的建造物とその現状」の解説は、「中小田井」の解説の一部です。
「歴史的建造物とその現状」を含む「中小田井」の記事については、「中小田井」の概要を参照ください。
- 歴史的建造物とその現状のページへのリンク