植物の胚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 08:12 UTC 版)
詳細は「胞子体」を参照 顕花植物(花を咲かせる植物、または被子植物)は、一倍体胚珠と花粉が受精した後に胚を作る。胚珠と花粉からのDNAが結合し、二倍体の単細胞接合子が形成され、胚へと成長する。接合体は、種子を構成する一部位であり、胚発生の過程で何度も分裂する。種子の他の構成部位には、成長する植物胚を養うための栄養素を豊富に含む組織である胚乳と、保護用の外被である種皮がある。接合体の最初の細胞分裂は非対称(英語版)であり、1つの小さな細胞(頂端細胞、成長点細胞)と1つの大きな細胞(基底細胞)を持つ胚ができる。小さな頂端細胞は、最終的に茎、葉、根など、成熟した植物のほとんどの構造を作り出す。より大きな基底細胞は、胚と胚乳の間を栄養物が行き来できるようにつなぐ胚柄を作り出す。植物胚の細胞は分裂を続け、その一般的な外見にちなんで球状、心臓型、魚雷型という名付けられた発生段階を経て進行する。
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