棚氷の崩壊と影響とは? わかりやすく解説

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棚氷の崩壊と影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/02 05:56 UTC 版)

ラーセン棚氷」の記事における「棚氷の崩壊と影響」の解説

棚氷先端から氷が分離され海へと流れ出すことは、必ずしも気候変動伴って起きることではなく例えば、後方から流れてくる氷によって押し出されたり、波浪によって削り取られたりするなどして、しばしば自然に起こる現象である。そのような棚氷からの氷の分離は、棚氷先端部から小さな氷山の形で海へと流出しその後氷山は海を漂流しながら徐々に融解してゆくのが通常である。しかし、ラーセン棚氷AとBの崩壊は、広大な範囲棚氷一気崩壊して膨大な量の氷が小片となって海へと流出し短期間のうちに棚氷そのもの消滅した点で異常であったとされる。この崩壊前には、棚氷の下が暖かい海流削られていくのが確認されている。崩壊は、わずか3週間ほどで終わったこの際には融けた大きな役割果たし表面付近夏の日差し照らされて池を形成したのち、隙間通って氷の中へ流れ落ちのように氷を破壊した考えられている。 地球温暖化棚氷分離加速させているとみられているが、その直接的な根拠示されていない。ただ、南極半島では1940年代以降10年0.5割合気温上昇しており、ラーセン棚氷崩壊にも南極半島での地球温暖化影響していると考えられている。 ラーセンC棚氷分離する5000平方キロメートルもの氷が漂流し始めることになる。 そのため海面上昇懸念されている。海面上昇棚氷堰き止められていた氷河棚氷崩壊によって海に浮かぶことなく大量に流入し、その流入速度が増すことによって生じると考えられている。ラーセンC棚氷によって堰き止められている氷がすべて海に流入する海面は10cm上昇する推計されている。 棚氷分離して氷山となり移動始めた場合には船舶航行への影響懸念されている。

※この「棚氷の崩壊と影響」の解説は、「ラーセン棚氷」の解説の一部です。
「棚氷の崩壊と影響」を含む「ラーセン棚氷」の記事については、「ラーセン棚氷」の概要を参照ください。

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