梁上(りょうじょう)の君子(くんし)
梁上の君子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 10:21 UTC 版)
ある日、陳寔の家に泥棒が入った。その泥棒は梁の上に隠れていたが、陳寔はそれに気づき、一族をその部屋に集めてこう言った。 「人として生まれた以上、立派な人間にならなくてはいけない。世の中には悪人もいるが、それは生まれつきではなく誰かに習ってしまっただけである。梁上にいる君子もまさにその一人である。」 すると、泥棒は驚愕し、陳寔の前に顔を出すと土下座をして陳謝した。これに対し陳寔は 「君の風貌を見ると悪人には見えない。反省して善人になりなさい。今回は貧しさ故に止む無く泥棒したのだろう。」 と言って絹をその泥棒に差し出した。この一件以来陳寔の村では泥棒が出なくなったという。 この故事から『梁上の君子』とは泥棒を指す言葉になっている。
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