株仲間の推奨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:56 UTC 版)
株中を公認した享保期の幕府の意図は、問屋商人達の力を利用し物価の安定や操作に利用することだった。しかし、田沼時代の幕府の意図に関しては冥加金を上納させることによる財政収入増加策なのか、株仲間による流通統制や物価安定策だったのかと評価が分かれている。田沼時代は同業者組合である株仲間を奨励し、真鍮座などの組織を結成させ、商人に専売制などの特権を与えて保護、運上金、冥加金を税として積極的に徴収した。だが、この冥加金などの上納は基本的にどれも少額であるため幕府の財政収支に与えた影響はあまり大きかったとは考え難く、中井信彦氏などは冥加金は少額な為、財政上の意義は不明として冥加金の財政収入増加説に否定的である。
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