架空送配電
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 17:43 UTC 版)
主に電線と塔によって構成される架空送配電方式の構成要素を以下に示す。 電線 電線は、送電用の中心の鋼鉄線とそれを取り巻くアルミ線を束ねた「鋼心アルミより線」と、配電用の「絶縁被覆電線」がある。 架空地線 被雷対策として接地され、接地電位に保たれている1本または2本の「架空地線」が、最も高い位置で空中に配線されている。 碍子 主に磁器で作られた絶縁物である碍子(がいし、Insulator)によって、電線の高電位の電流が塔に漏れ流れる事を防いでいる。碍子には「沿面放電」発生時にその経路を長くなるようにすることで、その発生を抑制するための多数のヒダが設けられている。 塔・柱 鉄、コンクリート、木材で出来た塔や柱によって電線類を空中に保持している。鉄塔では、四角鉄塔、方形鉄塔、えぼし型鉄塔、門型鉄塔(ガントリ型鉄塔)などがある。四角鉄塔では3相3線式の回線を2組(2回線)か4組(4回線)支持するのに適しており、えぼし型鉄塔は3相3線式の1回線を支持するのに適している。
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