枠組みの変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 21:53 UTC 版)
超教派運動が進展するかしないかといった単純な次元の現象のみで説明出来ない場面が出ている。 モスクワ総主教キリル1世は近年の社会問題(世俗化、グローバリゼーション、伝統的道徳原理の衰退など)につき、ローマ教皇ベネディクト16世と正教会の主張が近い事を指摘(救世主ハリストス大聖堂での主教会議にて)、逆にプロテスタントとの差異の拡大に憂慮を示した。これは、世界教会協議会が当初プロテスタント・聖公会・正教会などを中心メンバーとしていた20世紀初頭と、2010年現在とでは、運動・議論の枠組みが変化してもいるのを示す事例である。 また、アメリカ合衆国におけるマンハッタン宣言では、保守的福音派、伝統主義カトリック、北米聖公会、正教会が協調した。このようにいわゆるリベラルとは呼ばれない保守的なグループが協調する場面もあり、これも「超教派」の運動・議論の枠組みの変化を示す好例となっている。
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