東部地域司令部 / 軍団(Korps / Territorialkommando Ost)
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「第4軍団 (ドイツ連邦陸軍)」の記事における「東部地域司令部 / 軍団(Korps / Territorialkommando Ost)」の解説
旧国家人民軍地上軍に対する指揮・指導の準備の為に、陸軍東部司令部は1991年4月16日までに東部地域司令部 / 軍団(Korps / Territorialkommando Ost)に改編される。これにより郷土防衛軍(ドイツ語版)(Territorialheer)とNATO指揮下の野戦軍部隊は合併の上で隷属下におかれ、西ドイツ側で発表された陸軍第5次編制と一致した。しかし、NATO部隊(野戦軍)の東ドイツ内の旧国家人民軍駐屯地への移駐準備について、ドイツ駐留ソ連軍の撤退が完了する1994年8月までは、東ドイツ遠隔地への配置に関してはこれを行わないと正式に保証され、再編成は形式上では郷土防衛軍主体となった。正式には郷土防衛軍の組織は国家主導(ドイツ連邦政府)で野戦軍と違いNATOからは独立した軍部隊であるが、その後NATOの指揮構造と統合された。これについては2プラス4条約第5条第1項に明文化されていた。 1991年6月30日に連邦軍東部司令部は解散した。その後、東部地域司令部 / 軍団は陸軍総監に従属し、師団および防衛管区の指揮を引き継いだ。東ドイツ地域に駐屯する全ドイツ軍陸上部隊は以下の通りであった。 第7防衛管区 / 師団 第8防衛管区 / 師団 東部地域司令部 / 軍団の当初の主要任務は隷下部隊を連邦軍に統合することであった。1993年4月1日に西ドイツ部隊としてはハンブルクから初めて移駐した第806衛生大隊が隷属する。1994年6月30日までにドイツ駐留ソ連軍の最後の部隊が撤退する事になっていたが、その1ヶ月後に東部軍司令部 / 軍団は新設された陸軍指揮司令部に正式に従属する。これにより東ドイツ部隊は初めてドイツ野戦軍に統合されNATOの指揮構造に結合された。
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