東洋医学、代替医療、ホメオパシーとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 07:33 UTC 版)
「日本助産師会」の記事における「東洋医学、代替医療、ホメオパシーとの関係」の解説
西洋医学を助産師業務の基盤としつつも、東洋医学、代替医療を用いる場合もあることを認めている。かつて疑似科学と批判されるホメオパシーをセミナー等で会員に勧めたことがあり、2009年の山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故ではビタミンK欠乏性出血症を起こして死亡した新生児の母親が日本助産師会所属の助産師を相手取って訴訟を起こしている。この事故を受けて日本助産師会は声明を発表し、「助産師は、女性や新生児が本来持っている力を最大限に発揮できるよう支援している。それゆえ、生理的な自然の力を重視し、業務を行っている。助産師は、活動の対象としている人々に対して、人間存在を全体的に捉えるべきであると考えている。」とし、西洋医学以外の考え方をケアに用いる可能性を認めつつも、「助産学に付随する医学の考え方の基盤は、いうまでもなく西洋医学であり、あくまでも西洋医学的見解を主に助産学が展開されている」として、ホメオパシー等代替医療の積極的な利用はその本分ではないとした。ただし、同会の総務担当理事(当時)でありマスメディアにもたびたび「カリスマ助産師」としてとりあげられた神谷整子助産師もホメオパシーに傾倒しており、朝日新聞の取材に対して新生児へ投与するK2シロップのかわりにレメディーを使用していたことを認めている。 その後、2010年8月24日に日本学術会議から「「ホメオパシー」の治療効果は科学的に明確に否定されており医療従事者が治療に使用することは厳に慎むべき行為」との談話が発表されたことを受け、「会員に対し、助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底いたします」と明言した。
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