東寺の五大菩薩像とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 東寺の五大菩薩像の意味・解説 

東寺の五大菩薩像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 00:25 UTC 版)

五大菩薩」の記事における「東寺の五大菩薩像」の解説

京都東寺教王護国寺)の講堂には、空海構想によって造立された、21体の尊像から成る立体曼荼羅がある。講堂安置される仏像群は、如来グループ明王グループ菩薩グループ分かれている。すなわち、堂の中央には大日如来中心とする金剛界五仏五智如来)、向かって左(西)には不動明王中心とする五大明王、そして堂内向かって右には五大菩薩像をそれぞれ安置する東寺講堂五大菩薩金剛波羅蜜金剛薩埵(さった)、金剛菩薩金剛菩薩金剛業(ごう)菩薩の5体である。 東寺五大菩薩のうち、金剛波羅蜜は、金剛界曼荼羅において大日如来東西南北を囲む「四波羅蜜」のうちの筆頭とされる菩薩である。金剛薩埵は、金剛界曼荼羅において、東方の・阿閦(あしゅく)如来周囲配される親近菩薩(ししんごんぼさつ)の筆頭であり、同様に金剛菩薩金剛菩薩金剛菩薩それぞれ南方宝生如来西方・阿弥陀如来北方不空成就如来の四親近菩薩筆頭である。こうして見ると、五大菩薩それぞれ五仏のうちの1体対応していることが明らかである。 密教では三輪身さんりんじん)説といって1つの「ほとけ」が自性輪身(じしょうりんじん)、正法輪身(しょうぼうりんじん)、教令輪身きょうりょうりんじん)という3つの姿をとることが説かれている。自性輪身とは真理悟り境地そのものであって五仏相当し正法輪身は真理説く者、すなわち五大菩薩相当し教令輪身説法によって教化されない者を力づく導こうとする者で五大明王相当する東寺講堂諸仏は、こうした密教思想立体的な彫像表した立体曼荼羅ほかならない

※この「東寺の五大菩薩像」の解説は、「五大菩薩」の解説の一部です。
「東寺の五大菩薩像」を含む「五大菩薩」の記事については、「五大菩薩」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「東寺の五大菩薩像」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「東寺の五大菩薩像」の関連用語

1
36% |||||

東寺の五大菩薩像のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



東寺の五大菩薩像のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの五大菩薩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS