李文龍とは? わかりやすく解説

李文龍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 10:26 UTC 版)

李文龍
プロフィール
出生: 1892年5月26日[1] [注 1]
[旧暦]清光緒18年壬辰5月1日
死去: 不詳
(1964年12月時点で存命)
出身地: 吉林将軍管轄区奉化県
(現在の吉林省四平市梨樹県[1][2][3]
職業: 軍人
各種表記
繁体字 李文龍
簡体字 李文龙
拼音 Lǐ Wénlóng
ラテン字 Li Wen-lung
和名表記: り ぶんりゅう
発音転記: リー・ウェンロン
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李 文龍(り ぶんりゅう、1892年〈光緒18年〉5月26日 – 没年不明)は、中華民国満洲国の軍人。北京政府では奉天派と目され、後に満洲国で軍事の要職に就いた。

事績

奉天(陸軍)講武堂を卒業し[2][3]1912年(民国元年)に陸軍第27師で排長となる[2]。翌1913年5月12日、陸軍騎兵少校の位を授与され、1919年(民国8年)7月27日には暫編奉天陸軍第一師歩兵第一旅第一団第一営営長に任命された。1921年(民国10年)、陸軍第十六師歩兵第六十三団団長に昇進している[4]

満洲事変前後に吉林鉄道守備司令官・金壁東の指示を受け、李文龍は省内各地で募兵に従事している。1931年(民国20年)11月、吉林鉄道守備隊第2隊上校隊長に任命され、長春等に駐留した。満洲国建国後の1933年(大同2年)5月、歩兵第10旅第13団上校団長に任命される。1934年(康徳元年)8月、第4管区第4教導隊長としてハルビンに駐屯し、翌月には陸軍少将に昇進した[1]

1935年(康徳2年)8月、李文龍は第4軍管区少将参謀長となる。1937年(康徳4年)8月、李は治安部参謀司附に異動し、併せて駐日本満洲国大使館附武官として来日した[1]1941年(康徳8年)3月3日、李は帰国して陸軍中将に昇進し、尹祚乾の後任として江上軍司令官に任命されている[5]。翌1942年(康徳9年)9月、第6軍管区中将司令官として牡丹江に駐屯した。1944年(康徳11年)4月、第4軍管区中将司令官に横滑りし、ハルビンに戻っている[1]

満洲国崩壊後の1945年8月22日に、李文龍はソ連軍に身柄を拘束された[1]。いったんソ連領内(ハバロフスクの可能性が高い)へ連行・収監された後、1950年頃に中国側へ引き渡され、撫順戦犯管理所で収監されたと考えられている。1964年12月12日に公布された(第5回)中華人民共和国主席特赦令により、李文龍は釈放された[6]

その後の李文龍の動向は不詳となっている。

注釈

  1. ^ 外務省情報部編(1937)、691頁も「1892年生」としている。満蒙資料協会編(1940)、1305頁は、「光緒12年生」としている。

出典

  1. ^ a b c d e f 中央档案館編(2000)、606頁。
  2. ^ a b c 外務省情報部編(1937)、691頁。
  3. ^ a b 満蒙資料協会編(1940)、1305頁。
  4. ^ 中華民国政府官職資料庫「姓名:李文龍」※同姓同名の人物2名が含まれることに注意。
  5. ^ 「満洲国軍首脳異動」『同盟旬報』5巻7号通号134号、昭和16年3月上旬号(20日発行)、同盟通信社、58頁。
  6. ^ 人民日報』1964年12月29日、第1版。

参考文献

  • 「李文龍筆供(1954年6月30日)」中央档案館編『偽満洲国的統治与内幕―偽満官員供述』中華書局、2000年。ISBN 7-101-01888-2 
  • 外務省情報部編『現代中華民国満洲帝国人名鑑 昭和十二年版』東亜同文会業務部、1937年。 
  • 満蒙資料協会編『満洲紳士録 第3版』満蒙資料協会、1940年。 
  • 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。 ISBN 7-101-01320-1 

李文龍(リ ウェンロン)

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E.a.G.」の記事における「李文龍(リ ウェンロン)」の解説

シーイェンの父であり、ヤンの父でもある。

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