札幌・仙台・広島の各経済圏の比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 14:43 UTC 版)
「仙台経済圏」の記事における「札幌・仙台・広島の各経済圏の比較」の解説
仙台経済圏と規模が似た経済圏には、札幌市を中心とした札幌経済圏(道央圏→札幌都市圏)、広島市を中心とした広島経済圏(広島広域都市圏→広島都市圏)がある。これらの経済圏は、それぞれ性格が異なり、一口に人口のみでの比較はできないが、このタイプの大都市圏行政では、「その経済圏に入っている」 という帰属意識が参加の必要条件になるので、それぞれの中心都市の求心力を示していると考えられる。 自治体10%都市圏1.5%都市圏経済圏2時間圏地方札幌 188万人 札幌 222万人 札幌 251万人 札幌 340万人 仙台 480万人 仙台 963万人 広島 116万人 広島 158万人 仙台 219万人 仙台 334万人 広島 400万人 広島 768万人 仙台 103万人 仙台 156万人 広島 204万人 広島 234万人 札幌 370万人 札幌 563万人 仙台経済圏:人口334万人、11,234km2、半径 80km圏 札幌経済圏:人口340万人、22,913km2、半径 80-100km超圏 広島経済圏:人口234万人、 6,301km2、半径 60km圏 ※仙台経済圏(ここでは比較のため、南東北中枢広域都市圏の値を用いている) ※札幌経済圏(石狩管内230万人、空知管内37万人、後志管内26万人、胆振管内43万人、日高管内8万人) ※広島経済圏(旧安芸国、三原エリア、旧周防国東部)石狩管内=宮城県=広島経済圏 : 230万人程度 これらを比較してみると、広島経済圏は、海岸線や谷あいなどの狭い土地に密集して人が住んでいるため、そこに鉄道や高速を通して「効率的」経済圏を形成しており、人口統計以上に広島の集客力を高めている。しかし、広島は、札幌や仙台と比べて背景人口の少なさは否めない。一方、仙台や札幌の経済圏は人口は多いが広島ほどの効率性がない。また、広島市から100km圏内には福山・尾道圏(備後都市圏)や周南圏などがあるが、近接する岡山都市圏や北九州都市圏と競合してしまって広島経済圏内に充分に入っていないため、競合する都市圏が周りに無い仙台や札幌と比べると、経済圏が狭く、集客力も頭打ちになる。また、中国・四国地方は、全体として大阪圏や福岡経済圏の影響下に入りつつあり、分断傾向が強いため、広島経済圏の拡大は簡単ではない。
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