本作の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 08:25 UTC 版)
本作はウィゾー自身の人生に起きた幾つかの出来事を土台としている。ジョニーが何故サンフランシスコに来たのか、どうやってリサと出会って恋に落ちたのか、ジョニーとマークの関係はどのようなものなのかといった設定は全てそれに由来するが、本編でそれが解説されることはない。セステロによると、リサのモデルとなったのはウィソーが婚約していた女性で、ウィゾーはその女性に1500ドルの婚約指輪を贈っていたが、何回も裏切られたため、婚約を解消するに至ったのだという。 セステロはリサというキャラクターの造形に当たって、ウィゾーは『リプリー』の主人公であるトム・リプリーを参考にしたのではないかという見解を示している。当該作品はウィゾーが深く感動した映画の一つでもある。ウィゾーがマット・デイモンをマーク・デイモンだと勘違いしていたことから、マークはマット・デイモンにちなんで名付けられたのだろうとも述べている。 ウィソーはテネシー・ウィリアムズの戯曲を参考に脚本を書いたと述べている。演劇学校に通っている頃、ウィゾーはウィリアムズの戯曲を演じることがとても楽しかったと言い、本作の広告はウィリアムズの戯曲を意識したものとなっている。 ジョニーを演じるに当たって、ウィゾーはマーロン・ブランドとジェームズ・ディーンの演技(特に『ジャイアンツ』での演技)を参考にしたと語る。ジョニーの台詞には2人の出演作品から借用されたものがある。例えば「リサ、君は僕を引き裂いているんだ」という台詞はディーンの『理由なき反抗』から借用されたものである。
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