未成年者のニコチン依存症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 21:20 UTC 版)
「ニコチン依存症」の記事における「未成年者のニコチン依存症」の解説
日本では未成年者喫煙禁止法により、未成年者の喫煙、未成年者に喫煙機会を与えることは禁止されており、学校教育で禁煙指導している。しかし社会の喫煙に対する姿勢もあって完全な防止には至っていない。 2004年 中学生・高校生 喫煙率毎日喫煙 %中1中2中3高1高2高3男 0.4% 1.3% 2.2% 4.7% 8.2% 13% 女 0.2% 0.5% 1.2% 1.7% 3.3% 4.3% 喫煙の動機は「好奇心」「何となく」が多く、たばこは自動販売機や小売店で容易に入手している。未成年の喫煙行動は友人、親、兄姉、教師などの喫煙と密接な関係がある。2010年10月の横浜市の調査では、中学生の1.5%が常習喫煙者であり、保護者の7割が容認していることを示した。 山田巧教育長は「低年齢での喫煙習慣は、重大な健康被害をもたらすのみならず、少年非行の入り口として健全育成の観点から大きな課題がある」「常習者対象の禁煙指導プログラムを策定し、保護者と共同で禁煙支援の取り組みを推進する」と述べた。 未成年者が喫煙した場合、若ければ若いほどニコチン依存症に陥る可能性が高いばかりでなく、大人以上にたばこから受ける害悪が大きい。喫煙開始年齢が低いほど依存を形成しやすい傾向がある。また、喫煙開始年齢が低いほど健康に与える影響や、後年の発癌率も高いことが知られており、未成年の喫煙防止が非常に重要である。
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