木材詐欺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 08:24 UTC 版)
「サリット・タナラット」の記事における「木材詐欺」の解説
政府のイーサーン危機への杜撰な対応への批判が冷めやらぬ中、その清廉性が再び問われる事件が起こった。ターク県のピン川に高さ154メートルのプーミポン・ダム(英語版)を建設するべく、タイ政府は6,600万米ドルの融資を受けた。このプロジェクトは6年かかり、完了後に費用を返済しなければならなかった。イーサーンの飢饉から間もないため、多くの議員は融資に反対したものの、ダムが国王の名を冠していたことからダム計画を否決するわけにはいかなかった。しかし、王室林野局局長のティエム・ホムリットが更迭された上、管理の無能さで告発されたとき、事態はさらにエスカレートした。 告発に激怒したティエムは、本当の罷免理由を報道機関に暴露した。それによれば、タイ政府の数人の有力な人物が、民間の林業業者を経営統合・官営化させることでチーク材の製造を管理下に置くため、タイ林産公社(FIO)を設立したいと述べた。このプロジェクトを率いたピン・チュンハワンは、企業が共謀を拒否した場合、すべての林業ライセンスを一時停止したかった。林産公社を設立する計画には、プーミポン・ダムプロジェクトが関係していた。林産公社のメンバーは、ダムが浸水する地域の木材伐採を独占したかったからだった。ティエムはさらに、セリ・マナンカシラ党がこの地域の樹木を伐採する許可の早期申請を提出したことを明らかにした。ティエムによれば、この申請を拒否したことが解雇の原因だった。
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