朝鮮半島の分割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 04:27 UTC 版)
「国際連合安全保障理事会決議82」の記事における「朝鮮半島の分割」の解説
第二次世界大戦終戦後、それまで大日本帝国が統治していた朝鮮半島は、38度線を境に分割された。北側はソ連が占領し、金日成のもとで共産主義国家の「朝鮮民主主義人民共和国」(北朝鮮)が成立した。南側はアメリカが占領し、反共産主義の独裁者である李承晩が率いる「大韓民国」(韓国)が成立した。アメリカとソ連の間で緊張が高まる中、朝鮮半島の両政府は朝鮮半島全土の主権を主張した。 1947年11月14日、国連総会決議112により、朝鮮半島の自由選挙を監視する臨時委員会が設置された。国連は朝鮮半島を一つの政府のもとに統一することを意図していたが、国連委員会は北朝鮮に入ることができなかった。韓国の選挙を監視した後、国連は1948年12月12日に、「できるだけ早く一つの政府の下で国家を樹立し、米ソ占領軍を撤退させる」とした国連総会決議195を採択した。 時間が経つにつれ、北朝鮮政府はより攻撃的になり、南北の軍隊間の小競り合いが頻繁に起こるようになった。事態の悪化を防ぐために、国連の軍事監視団が現地に派遣された。1949年10月21日に採択された国連総会決議293により、韓国政府が朝鮮半島における唯一の合法的政府として承認された。北朝鮮はこれに対して、朝鮮半島での国連活動の合法性を否定し、国連職員を国外追放するという扇動的な反応を示した。
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