曳山行事の流れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/28 09:20 UTC 版)
3月の中頃より曳山巡行の出番に当たった町内では囃子の稽古を始めるとともに、若衆を中心にダシ作りに取りかかる。4月8日に水口神社で曳山と纏田楽の渡行順序を決めるくじ取り式が行われ、祭礼当日までの1週間に曳山の調子を確かめる地渡り(じわたり)と呼ぶ曳き初めが行われる。19日は宵宮祭(よみやまつり)で、水口神社では神輿を拝殿に飾り宵宮祭が執行される。各町内では曳山を山倉の前に出して提灯を飾り付けるとともに宵宮囃子を奏でるなどして祭の気分を盛り上げる。 20日の当日は、朝から曳山と纏田楽が各町内を出発して、いったん弟殿(おとんど)と呼ばれる御旅所(現松栄の国造神社)へ参集、曳山にダシを飾り付けてから、くじで決まった順番で水口神社へ進発する。松並木の参道を囃子を響かせながら進む姿は印象的である。曳山の動きは、その年の町の責任者である町代(ちょうだい)か、若い衆の長である若長(わかちょう)が拍子木を打って采配する。曳山が動くあいだは曳山上で必ず囃子を奏でる。神社に到着すると神前で奉納曲を囃し、その後境内の所定位置に固定する。これらと平行して神前では例大祭の神事が執行され、続いて神輿の渡御が行われる。その後、各曳山は所定の時間に従って囃子を奏でる。夕刻に神輿が境内に還御すると、曳山からダシを降ろすとともに提灯に点灯して各町内に戻る。これを帰り山という。祭礼終了後、日を改めて曳山や山倉の後片付けを行い慰労の席をもつ。これを後宴(ごえん)という。
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