暴噴とは? わかりやすく解説

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暴噴

読み方ぼうふん
【英】: blowout
同義語: ブローアウト  

坑井圧力より地層圧力の方が高くなり、地層流体坑井内に流入し坑口から噴き上げ地表において制御不可能な状態になることをいう。
暴噴の前段階として、地層流体坑井内に流入することをキックといい、キック早期検知と、それに続く適切な坑井抑圧作業により暴噴を防止することが重要である。キック制御できずに暴噴を起こす原因としては、次のものが挙げられる
(1) キック検知の遅れ。
(2) BOPコントロール機器の故障作動不良不十分な能力
(3) 不適当な抑圧作業
(4) 不適当なケーシング設置深度あるいはセメンチング作業
暴噴は、人身災害掘削機器の損傷周辺環境汚染などの重大な事故引き起こす掘削計画作成時および掘削作業中に暴噴防止のため次のような対策を行う必要がある
(1) 地層圧力、地層流体などできるだけ正確な地下情報の収集
(2) 最大予想地表圧以上の耐圧を持つ BOP およびコントロール装置使用
(3) 十分な量の泥水加重剤の準備
(4) キック検知機器設置
(5) 掘削クルーキック処置訓練実施
(6) 定期的な BOP 作動および圧力テスト実施
しかし、最も重要なことはキック早期検知であり、次のようなキック徴候いち早く検知し適切な処置をとる必要がある
(1) 泥水循環量の増加
(2) 泥水戻り量の増加
(3) 掘進率急激な増加
(4) ビット荷重減少
(5) ポンプ圧力減少または回転数増加
上の徴候総合的に判断しキックであることが明らかな場合は、キック・コントロール作業を行う。キック・コントロール作業一般的には次の手順よる。
(1) BOP閉め坑内密閉する
(2) 内圧外圧ピット・レベル増量読み取り地層流体流入抑えるのに必要な泥水比重求める。
(3) BOP閉めたままで、チョークにより新たな地層流体流入を防ぐように坑内圧力調整しつつ、必要な比重加重した泥水坑内循環する
(4) 地層流体流入止まったことを確認しBOP開ける。
キック・コントロール方法原則は、新たな地層流体流入を防ぐに足る一定の坑底圧を保つこととであり、調泥能力地層強度加重剤のストック量などにより、ドリラーズ法ウェイト・アンド・ウェイト法、コンカラント法などがある。

ブローアウト

読み方ぶろーあうと
【英】: blowout
同義語: 暴噴  

»暴噴


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