暖冬の原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 02:49 UTC 版)
暖冬の直接的な原因は冬型の気圧配置が長続きせず、北極圏やシベリアの寒気団が日本列島上空に流れ込む現象が一時的あるいは全く発生しないことによる。また、エルニーニョ現象が発生すると暖冬傾向になりやすいと考えられているがラニーニャ現象が発生した年でも暖冬となることも(1989年、1999年など)あり、その関連性はよくわかっていない。反対に1977年のようにエルニーニョ現象が発生していたが寒冬になった年もある。地球規模の気候変動や地球温暖化との関連で長期的に暖冬傾向が強まるとの考えもある。 なお暖冬年は少雪となると思われやすいが、年によっては降雪量が平年を上回ることがあり、寒冬年の降雪量を上回る事すらあるため必ずしも降雪量が平年を下回るとは限らない。特に北海道では暖冬の年は気温が高いため、パウダースノーにならず湿った雪の影響で積雪量が多くなることがある。また日本列島の南海上を東進する南岸低気圧の通過が増加するため、冬型の気圧配置で積雪することが殆どない関東地方などの太平洋側で降雪量が増加することがある。特に1998年はその典型である。また、北海道東部やオホーツク海側の大雪は暖冬の年に起こりやすい現象である。
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