時間湯と湯長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:45 UTC 版)
草津温泉が考案した独特の入浴法として「時間湯」がある。これは、湯もみによる低温化と組み合わせたもので、1877年(明治10年)頃に完成した。温度が高過ぎて人間の入浴に適さない草津温泉の源泉の湯を、加水することなく適温化するために考え出された方法で、温泉成分が加水で薄まることを避けることができる。湯もみ板で湯をもみ、湯長の号令で一斉に入浴し、3分間の入浴を行う。最盛期には、熱の湯、白旗の湯、松の湯、千代の湯、鷲の湯、地蔵の湯の6湯で行われていたが、2010年代には、千代の湯、地蔵の湯の2湯で行われるのみとなった。 湯長制度は医師法に抵触する懸念などが指摘されたため2019年7月31日をもって廃止し、時間湯の名称は残しつつ千代の湯と地蔵の湯を無料化し、湯温を以前の48度から42度へ下げた。
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時間湯と湯長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 09:28 UTC 版)
「時間湯」とは、草津温泉の源泉の特性(非常に熱い温度の源泉(50度-90度)と刺激が強い酸性泉)を生かして考え出されたといわれている。この時間湯契約を契約療法として適切に管理をする重要な存在が湯長で、お湯に関する専門的な知識を活かし、主として療養目的に訪れた方に入湯方法をはじめ、温泉療法などについてアドバイスや入浴の管理をした。通常は、療養温泉施設に常駐し、来客者の健康管理や医師との仲介など様々な方面から治療者のサポートを行う。特に資格等はないが、長年の経験が必要となるため先代湯長の推薦で決められる。最終的には湯長制度は「千代の湯」と「地蔵の湯」にのみ残されていた。
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