時代劇スペシャル 子連れ狼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 15:42 UTC 版)
『時代劇スペシャル 子連れ狼』(じだいげきスペシャル こづれおおかみ)は、小池一夫・小島剛夕の漫画『子連れ狼』を原作とする萬屋錦之介主演のテレビ時代劇。フジテレビ系列で1984年3月1日 21:02~22:48の時代劇スペシャルの枠で放映された。
概要
1982年に重症筋無力症にて倒れた萬屋錦之介の復帰第一作となったテレビドラマである[1]。公儀介錯人(作中の架空の役職、御様御用に相当)の職を得ようと御前試合に臨んだ拝一刀と柳生軍兵衛の因縁を中心に、どのような経緯で「子連れ狼」になったか、その成り立ちも含めて、ストーリーが展開する。
主な登場人物
- お仙…原田美枝子
- ナレーター:金内良男
- 藤原益二
- 渡辺啓二
- 塚田亘
- 大島光幸
- 田仁川俊夫
- 竹田恵利子
- 伊東あつ子
- 赤石富和
- 片桐順一郎
- 伊東聡
- 平野勝也
スタッフ
- 原作:小池一夫、小島剛夕
- 企画:澤井謙爾(フジテレビ)、佐伯明(東映)、穂鷹一興
- プロデューサー:宮川輝水、清水敬三、長橋勇
- 脚本:國弘威雄
- 音楽:津島利章
- 撮影:伊佐山巖
- 監督:大洲齊
- 製作:フジテレビジョン、東映
製作
主演の萬屋錦之介は「中村プロダクション」が倒産した際「会社の経営には無関係。ぼくも被害者です」と発言し[1]、俳優仲間やスタッフから総スカンを喰らっていたため[1]、当初は錦之介の故郷ともいうべき、東映京都撮影所での撮影が予定されたが[1]、東映京都には恨みつらみのあるスタッフが大勢おり、彼らからの仕返しを恐れて錦之介は東映京都での撮影を頑なに拒んだ[1]。関係者が説得を続け、「若山富三郎さんが出てくれるなら」という条件を引き出した[1]。錦之介はヤクザを毛嫌いして東映京都を辞めた経緯があるため[1]、ヤクザに顔の効く若山との共演なら、と条件を付けたのだが、若山には「何でオレが錦ちゃんのお守りをしないといけないの?」と拒否された[1]。仕方なく撮影は全て神奈川県川崎市の生田スタジオで行われた[1]。
音楽
本作に於ける劇中BGMは津島利章の手によるものだが、後に津島が劇中音楽を手掛けた『鬼平犯科帳(中村吉右衛門主演版)』にこの劇中BGMの一部が流用されている。
再放送
CSの時代劇専門チャンネルにて、不定期ながら何度か再放送されている。
脚注
固有名詞の分類
フジテレビの時代劇 |
怪談スペシャル 太閤記 サルと呼ばれた男 時代劇スペシャル 子連れ狼 大坂城の女 若さま侍捕物手帖 |
- 時代劇スペシャル_子連れ狼のページへのリンク