春日若宮おん祭・松の下式
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「影向の松 (春日大社)」の記事における「春日若宮おん祭・松の下式」の解説
毎年12月17日の春日若宮おん祭では、影向の松の前で細男(せいのお)座・田楽座・猿楽座が芸能を披露する、松の下式(まつのしたしき)と呼ばれる重儀が執り行われる。特に猿楽座は弓矢立合を演じるが、古くは金春流・金剛流参勤の年は弓矢立合、観世流・宝生流の年は船立合を演じる事が定められていた。 この松の下を通りお旅所へ参入すると、十列児(とおつらのちご)は馬より降り、装束の長い裾を曳きつつ馬を曳き芝舞台を三度廻り、馬長児(ばちょうのちご)は馬上のまま三度舞台を廻って退出する。この時、ひで笠に付けた小さな五色の紙垂を、大童子(だいどうじ)が神前へ投ずる。 金春太夫が柴の垣に結びつけた白紙をお旅所前で解いてから祭場へ入る所作は「金春の埒(らち)あけ」と呼ばれ、「埒があく」という言葉もこれからおこったと伝わる。 その後、興福寺ゆかりの宝蔵院流槍術家元による型奉納なども、影向の松の下で行われる。
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