映画愛好家とは? わかりやすく解説

映画愛好家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:12 UTC 版)

ヨーゼフ・ゲッベルス」の記事における「映画愛好家」の解説

ゲッベルス1920年代から映画館通っていた映画愛好家だった。映画批評家としての彼は必ずしも国家社会主義イデオロギー色眼鏡映画批評を行わなかった。特にナチ党政権掌握する前の頃には党の敵が作った作品でも良い物は良い評価することが多かった例えば彼は『ニーベルンゲンの歌』と『戦艦ポチョムキン』のファンだったが、その監督であるラングエイゼンシュテインどちらもユダヤ人だった。また『戦艦ポチョムキン』はソ連共産主義プロパガンダ映画だが、それもゲッベルスにとっては同映画への評価下げ材料とはならなかった。宣伝大臣となった後、ゲッベルス国家社会主義版『戦艦ポチョムキン』を作ることを公然と要求して人々驚かせた。 さらにドイツ映画より、イギリスフランスの映画好み英仏開戦した後にすらこっそりと自分専用映写室で英仏映画見ていた。一方アメリカ映画への評価低くハリウッド映画は「教育宜しくない」と結論している。ゲッベルスハリウッド極端に戯画化する傾向嫌ったハリウッドの反ナチ映画『私はナチスパイだった』を見た時、ゲッベルス日ごろから自分高尚な趣味になるよう気を使っている宣伝省執務室飾りつけが、映画の中でナチ党ハーケンクロイツだらけの趣味の悪い建物戯画化されていたことについてアメリカ通信員苦言呈した

※この「映画愛好家」の解説は、「ヨーゼフ・ゲッベルス」の解説の一部です。
「映画愛好家」を含む「ヨーゼフ・ゲッベルス」の記事については、「ヨーゼフ・ゲッベルス」の概要を参照ください。

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