旦敬介とは? わかりやすく解説

旦敬介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 10:18 UTC 版)

旦 敬介(だん けいすけ、1959年11月5日 - )は、日本のラテンアメリカ文学者、作家翻訳家明治大学国際日本学部教授。 前妻はウガンダ出身[1]であり、お笑いコンビコロナクラウンリロイ太郎は息子。

来歴

名古屋市生まれ、東京都育ち、10歳の頃はロンドンで過ごす。1983年東京大学教養学部フランス科卒。1984年よりメキシコシティに留学。1986年同大学院総合文化研究科地域文化研究修士課程中退。この頃、港千尋管啓次郎赤間啓之今福龍太らとともに同人誌「MÉLI-MÉLO」(発行:オフィス・エキノクシアル、発売:七月堂)に参加する。英語スペイン語ポルトガル語翻訳家の傍ら、「BRUTUS」「エスクァイア」などの雑誌でトラベル・ライターとして活動する。マドリードナイロビブラジルで生活した後に帰国し、各大学非常勤講師を務める。2001年明治大学法学部専任講師、2003年助教授、2007年准教授、2008年国際日本学部准教授。

受賞

2014年、『旅立つ理由』で第65回読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞。

著作

翻訳

  • 『ビルカバンバ地方についての記録』(オカンポ、岩波書店大航海時代叢書) 1984
  • 『ペルー王国史』(ペドロ・ピサロほか、増田義郎共訳・注、岩波書店、大航海時代叢書) 1984
  • 『フリークス 秘められた自己の神話とイメージ』(レスリー・フィードラー伊藤俊治大場正明共訳、青土社 1986、新版 2019
  • 『世界終末戦争』(マリオ・バルガス=リョサ、新潮社、新潮・現代世界の文学) 1988、新版 2010
  • 『歪んだ真珠 バロックのコスモロジー』(セベロ・サルドゥイ筑摩書房、バロック・コレクション)1989
  • 『アマゾンの皇帝』(マルシオ・ソウザ、弘文堂、ラテンアメリカ・シリーズ) 1989
  • 『鉄と絹』(マーク・ザルツマン、角川書店) 1990
  • 『幸福な無名時代』(ガブリエル・ガルシア=マルケス、筑摩書房) 1991、ちくま文庫 1995
  • 『地球は燃えている』(アレックス・シューマトフ、新潮社) 1992
  • 『夜明けの瞼 鰐と人の共通の運命』(アリスター・グレイアム、リブロポート) 1993
  • 『十二の遍歴の物語』(G・ガルシア=マルケス、新潮社、新潮・現代世界の文学) 1994、新版 2008 
  • 『戦いの後の光景』(フアン・ゴイティソーロみすず書房) 1996
  • 『愛その他の悪霊について』(G・ガルシア=マルケス、新潮社、新潮・現代世界の文学) 1996、新版 2007
  • 『サンタ・エビータ』(トマス・エロイ・マルティネス、文藝春秋) 1997
  • 『小さな場所』(ジャメイカ・キンケイド平凡社、新しい世界文学シリーズ) 1997
  • 『誘拐』(ガルシア・マルケス、角川春樹事務所) 1997、新版改題『誘拐の知らせ』(ちくま文庫) 2010
  • 『ラブ・ストーリーを読む老人』(ルイス・セプルベダ、新潮社) 1998
  • 『アイクラー・ホームズ 理想の住まいを探して』(ジェリー・ディットー,ラニング・スターン、フレックス・ファーム) 1999
  • 『匂いの記憶 知られざる欲望の起爆装置 ヤコブソン器官』(ライアル・ワトソン光文社) 2000
  • 『ダーク・ネイチャー 悪の博物誌』(ライアル・ワトソン、筑摩書房) 2000
  • 『ジャン・プルヴェ コンパクト・デザイン・ポートフォリオ』(マリサ・バルトルッチ,ラウル・カブラ編、フレックス・ファーム) 2001
  • 『無限の言語 初期評論集』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス国書刊行会) 2001
  • 『悪魔とプリン嬢』(パウロ・コエーリョ、角川書店) 2002、角川文庫 2004
  • 『11分間』(パウロ・コエーリョ、角川書店) 2004、角川文庫 2006 
  • 『ザーヒル』(パウロ・コエーリョ、角川書店) 2006、角川文庫 2009 
  • 『知への賛歌 修道女フアナの手紙』(ソル・フアナ光文社古典新訳文庫) 2007
  • 『生きて、語り伝える』(G・ガルシア=マルケス、新潮社) 2009 - 回想記
  • 『ウイダーの副王』(ブルース・チャトウィン、みすず書房) 2015
  • 『ラ・カテドラルでの対話』上・下(バルガス=リョサ、岩波文庫) 2018
  • 『七つの殺人に関する簡潔な記録』(マーロン・ジェイムズ、早川書房) 2019
  • 『父ガルシア=マルケスの思い出 さようなら、ガボとメルセデス』(ロドリゴ・ガルシア、中央公論新社) 2021
  • 『パラディーソ』(ホセ・レサマ=リマ、国書刊行会) 2022
  • 『出会いはいつも八月』(G・ガルシア=マルケス、旦敬介訳、新潮社) 2024年3月 - 未完の遺作

脚注

  1. ^ 内戦を避けて亡命した先のケニアで出会った。

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