日本語訳の聖歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 09:55 UTC 版)
日本語訳では、カトリック教会の『カトリック聖歌集(1966年版)』にある「あめ(天)のみつかいの」が有名である。クリスマス(降誕)ミサでの司祭退堂(閉祭)の歌としてよく歌われている。『カトリック聖歌集』以前の『公教聖歌集(1933年版)』では「あふげやあふげ」というタイトルであった。 第二バチカン公会議(1962~65年)後に発行され、現在のミサで主流となっている『典礼聖歌集』もしくは『カトリック典礼聖歌集』では、日本人作曲のものという編集方針のため、この曲は含まれていない。しかしながら、クリスマス・キャロルの日本語聖歌が大変少ないため、よく親しまれているこの聖歌が用いられている。 また、プロテスタント系である日本基督教団の『讃美歌 (1954年版)』などでは、「荒野の果てに」というタイトルになっている。このタイトルは、『讃美歌21』でも継承されており、他方、『聖歌』と『聖歌 (総合版)』では、「君なるイェスは 今生(あ)れ坐(ま)しぬ」というタイトルとなっている。なお、『カトリック聖歌集(1966年版)』『公教聖歌集(1933年版)』『賛美歌(1954年版)』、いずれも最初の行から歌のタイトルが取られている。 『カトリック聖歌集(1966年版)』では121番、『公教聖歌集(1933年版)』では36番、また、『讃美歌 (1954年版)』では 106番で、同じ日本基督教団の『讃美歌21』では 263番、そして日本福音連盟の『聖歌』では 138番に、聖歌の友社の『聖歌 (総合版)』では86番に、『日本聖公会聖歌集』では91番に割り当てられている。 「賛美歌 106番、荒野の果てに」と呼ばれることも多いが、これは日本の日本基督教団讃美歌委員会が編纂した『讃美歌 (1954年版)』での番号である。
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