日本語圏以外の類似概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 01:38 UTC 版)
「Xジェンダー」の記事における「日本語圏以外の類似概念」の解説
Xジェンダーは遅くとも1990年代後半には日本国内で独自に使い始められた言葉である。英語圏における男女二元論から外れる性同一性を包括的に表す言葉として、1980年代には「Gender queer(ジェンダークィア)」あるいは「Third gender(第三の性)」が、2010年代以降では「Non-binary gender(ノンバイナリジェンダー)」 が近い言葉にあたると考えられる。しかし、Third genderは身体的な性別を意味する場合があることや、Queerはセクシュアル・マイノリティ全体を示すことがあってより広義である場合があるため、より正確な意味でXジェンダーに対応付く言葉ではない。 また、インドのヒジュラーや、アメリカ先住民のトゥー・スピリット、タヒチのマフーといったカテゴリーにも似通った部分がある。それまでの日本では、出生時に割り当てられた性別とは異なる性別として生きようとする人々をトランスジェンダーという言葉で表現することができていたが、女性でも男性でもいずれかでもない人々を指し示す言葉がなかった。ある書籍に掲載されたトランスジェンダーのインタビューによれば、目指す(性別の)ゴールが明確にできない人々を表す言葉が存在しないことから、X-ジェンダーと名乗り始めたことが最初だとされる(この書籍では「X-ジェンダー」であった)。 更にXジェンダーに含まれる性同一性の訳語として、中性(gender-neutral)・両性(bi-gender)・無性(A-gender)・不定性(gender-fluid)などがあると考えられている。
※この「日本語圏以外の類似概念」の解説は、「Xジェンダー」の解説の一部です。
「日本語圏以外の類似概念」を含む「Xジェンダー」の記事については、「Xジェンダー」の概要を参照ください。
- 日本語圏以外の類似概念のページへのリンク