日本語の表現としての気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 22:03 UTC 版)
日本語には「気」という言葉を使う表現がいくつかある。中国哲学の気の概念のうち、物の構成要素、素材としての意味の用法はほとんどなく、「元気」などの生命力、勢いの意味と、気分・意思の用法と、場の状況・雰囲気の意味の用法など、総じて精神面に関する用法が主である。気になる、気をつける、気を使う、気が付く、気に障る、気が散る、気をやる(セックスにおいてオルガスムスに達すること)、気合い、など。 なお、慣用句「病は気から」の「気」は、本来は、中国哲学や伝統中国医学の気であるが、今では「気分」「元気」などの意味に変わっている。 江戸時代の儒学者で、日本の環境保全の先駆けとなった熊沢蕃山は、その理念の基として「神気」という概念を掲げている。熊沢の語る神気は中国の気のような流れや作用はなく、降雨による湿潤な空気と多様な植物が作るアニミズム的感覚を指す。
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